文化・ライフ

妊婦や乳幼児の母嫌に注目される自然気化式加湿器

 冬の健康の天敵“乾燥”。年末年始で忙しいこの時期に風邪やインフルエンザにならないためにも部屋の加湿は欠かせません。

 そのため、多くの人は加湿器を用いて部屋の湿度を適切に調整していると思います。加湿器は超音波式・加熱式・気化式などに大別できますが、それぞれ電気代や衛生、安全性などの面において長所・短所があり、どれが一番良いとは言えない状況です。

 そんな加湿器市場に、電気を一切使わない隠れたヒット商品、「自然気化浸透圧式加湿器」が登場し、妊婦さんや乳幼児を持つお母さんたちに注目されています。今回は、インスタ映えもして、おしゃれにさりげなく加湿できる新しい発想の商品を分析します。

自然気化式加湿器の強みとは

山本康博加湿PHOTO

ミクニ ミスティガーデンセカンド アップルグリーン U602-01 電気を使わないエコ加湿機 容量500ml(Amazon参考価格 ¥3,240)

 この商品は容器に水を入れておくだけで、浸透圧の原理を使用して加湿のできる、電気を全く使用しない自然気化式加湿器です。Amazonのベビー&マタニティ部門で加湿器ベストセラー1位, そしてベビー&マタニティインテリア部門でも2位と好評です。抗菌、防カビ加工を施し、不織布を使用した、この加湿器が持つ強み3つを分析してみます。

①省エネ性(電気ゼロ)

 電気代が一切かからないエコな仕様ということに加えて、電気使わないことは安全性においても大きな強みとなります。留守中にも使用可能であり、小さな子供やペットのいる家庭でも安心して常時使用することができます。さらに、電気製品の持ち込みが制限されることがある病院などでも、適度に加湿したいときに重宝されています。

②デザイン性(オシャレな小物)

 植物をモデルにしているので、部屋の何処においてもなじむデザインです。また、コードもないので場所を気にせず置くことができます。機械が部屋に似合わない和室でも、違和感なく置く事ができます。動作音もしないので、寝室や病室に置いても見た目や睡眠の邪魔をせず加湿ができます。また、エコ加湿シリーズ専用アロマ「香りの雫」の“リラックスハーブフローラルリラックスできる瑞々しい香り”(¥1,200程)を入れることで気分もゆったりと楽しむことも出来ます。

③メンテナンス性(かんたん清掃)

 洗って駄目になったら新しい不織布と交換すればよいので楽。他の加湿器、特に超音波式は入念な手入れが必要です。その点、この自然気化式加湿器は、葉の部分が抗菌、防カビ加工を施した不織布なので、数ヶ月たったら交換用の葉部分を1,600円ほどで購入すれば、安心して使い続けられます。また、商品は安心できる日本製です。

今ある加湿器に“自然気化式加湿器”を加えるという発想

 自然気化式は、加湿力や加湿調整などは電気製のものに比べて格段に劣りますが、電気式と併用するなど、従来の機器に加えて補助で使うという新しい選択肢となります。部屋の中をおしゃれに静かに、そして安心して使いたいというニーズを捉えています。家電量販店などで売っている加湿器は長所短所さまざまありますが、すべて電気を使用するものでした。

 今回紹介したような“自然気化式加湿器”は、その他の加湿器と違って電気を使うという発想ではなく、インテリアとしても使えるということで見事に差別化されています。子供がいるからなるべくコードを床に這わせたくない、体調不良時や妊婦さんが入院中などに部屋を加湿したいが周りに気を配って使えない、動作音が少しでもあると気になってしまう、などの潜在ニーズを解消していると言えます。加湿力についても、水の減り方を簡単に目で確認できるようになっています。

 この商品は従来の加湿器に対する潜在的な複数の不満を解消し、デザイン性、メンテナンス性、動作音、本体価格、電気代などのポイントとなる問題を解決したため、特に乳幼児のいる家庭では見事にヒットしています。

 これからの季節、加湿器を選ぶときのひとつの選択肢として、この“自然気化式”を加えてみてはいかがでしょうか。

山本康博氏の過去記事はこちら

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(やまもと・やすひろ):ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役、ブランドマーケッター。日本コカ・コーラ、JT、伊藤園でマーケティング、新商品企画・開発に携わり、独立後に同社を設立。これまで携わった開発商品は120アイテム、テレビCMは52本製作。1年以上継続した商品を計算すると打率3割3分、マーケティング実績30年。現在では新商品開発サポートのほか、業界紙をはじめとしたメディア出演や連載寄稿、企業研修、大学等でのセミナー・講義なども多数実施。たたき上げ新商品・新サービス企画立ち上げスペシャリスト。潜在ニーズ研究家。著書に『ヒットの正体』(日本実業出版社)、『現代 宣伝・広告の実務』(宣伝会議)、英語著書『Stick Out~a ninja marketer~』(BVC)など。

 

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