全国に122店舗の飲食事業を展開するワン・ダイニングは、「ワンカルビ」「ワンカルビPREMIUM」「あぶりや」「きんのぶた」「きんのぶたPREMIUM」「いちばん地鶏」を展開する。2018年4月に初の関東進出となるワンカルビ花小金井店をオープンした。
関西や九州でおなじみの焼肉チェーン「ワンカルビ」が満を持して関東に進出した。
これを展開するワン・ダイニングは「人生に2時間の幸せを」という価値の提供を目指す。肉の質はもちろん、接客や居心地など、従来の食べ放題よりワンランク上の価値を提供している。
2018年4月にワンカルビ花小金井店を、11月にはワンカルビ相模原星が丘店をオープン。食べ放題は安くてたくさん食べられるが、料理や接客の質は必ずしも満足できない、という関東の顧客の評価を覆したいと、「食べ放題革命」をコンセプトに掲げる。
「肉にとって一番大事なのは鮮度。このためフローズン(冷凍)ではなくチルド(低温冷蔵)にし、直前にカットすることで肉のおいしさを損なうことなく提供。品質を担保するために全店直営です」と髙橋淳社長。
埼玉県新座への進出も準備中で、今後、東は武蔵野、西は八王子、北は所沢、南は藤沢までのエリアでの「十字戦略」で関東圏での展開を計画している。このエリアは1500万人の人口を抱える市場なので、潜在的な可能性は大きいと意気込む。
ワンカルビでは、48品3326円(税込み。以下同)コースが、50歳代2991円、60歳代2656円、70歳代2322円と年代で値段を変えている。テーブルを6人掛けにし、テーブルに座ったままオーダーできるようにして顧客の会話が途切れないよう配慮するなど、3世代の顧客に来てもらうための工夫を凝らす。
「食べ放題で元が取れるか、特に関西の方は非常にシビアです。本物、良いものをご存知のシニア世代に来ていただいて、初めて店舗の価値が生まれます。元気なシニアは肉を食べているし肉を食べている方は元気。お客さまのアクティブな人生の支援、さらに従業員の豊かな人生の実現、会社の健全な経営の継続。この『健康経営』を推進しています」
店舗のスタッフの56%はアルバイト出身で、アルバイトがアルバイトを紹介するインナー採用を取り入れている。アルバイトは店長の背中を、さらに幹部社員や社長のスタッフへの接し方や言動などを日々つぶさに見て、自身のあるべき姿や会社のビジョンを共有している。髙橋社長の経営姿勢にはブレがない。
会社概要
設立 2016年11月
資本金 1億円
売上高 257億5,805万円
所在地 大阪市西区
従業員数 8,366人(アルバイト含む)
事業内容 焼肉食べ放題「ワンカルビ」「あぶりや」、しゃぶしゃぶ食べ放題「きんのぶた」、とり焼・とり鍋食べ放題「いちばん地鶏」など122店舗のレストランを展開
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