デジタルマーケティング全盛の時代にあって、「人の言葉」を大切にしているのがアイビーエスだ。「何よりも社員を大切にすることが顧客満足につながる」という経営が、創業20年近い歴史を育み、右肩上がりの業績を生み出している。
「技術がどれだけ進化しても、人の心を動かすのは人の想い、言葉です」
そう話すのはアイビーエスの佐々木貴司社長だ。
同社は、独自の視点や分析、設計、実践ノウハウでクライアントの想いを具現化するマーケティング戦略を展開。さまざまなマーケティング手法がある現代において、エンドユーザーと直接対話をすることでクライアントの商品やサービスの素晴らしさを伝える手法を採っている。
この戦略の実践結果は、ダイレクトマーケティング部門の売り上げが5倍になったことが証明している。
「私たちは、お客さまのライフスタイルにスパイスを加えてご提案する存在です。スパイスは多くの場合、お客さまとの会話の中から生み出されます。これは人だからこそ可能な分野であり、当社には蓄積された独自のノウハウがあります」
顧客満足を得るためには「社内満足度」を上げる。佐々木社長は、全従業員がこの会社で好きな仕事を好きな人とできるという「社内満足度」がお客さまから選ばれる「顧客満足度」を上げるエネルギーになるという信念を持つ。
だからこそ、社員に対しては徹底的に心を砕く。年2回、アルバイトを含む全従業員でコース料理を楽しむ「感謝祭」をはじめ、トップ自らの言葉を直接伝える機会を多く設けている。
同社にはトップの想いが隅々まで行き渡り、この会社で大切にしていることが皆に浸透し、仕事が好き、仲間が好きといえる環境が整っている。
「現在、お取り引きさせていただいているクライアントさまの成長を肌で感じています。その一端に関われることへのワクワクの広がりと共に、われわれに対する期待も大きいと感じています。クライアントさまにとって唯一無二の存在であることが喜びであり、重要です。選ばれるサービスに磨きをかけ、独自のノウハウを展開していきます」
同社のビジョンは「一滴の想いをかたちに」「多様化する、それぞれのライフスタイルに新たな付加価値を創造する」こと。今後は海外進出も視野に入れ、「食」や「住まい」といったライフスタイルに関わる事業領域に進出していく。
会社概要
設立 2001年8月
資本金 8,800万円
従業員数 237人
事業内容 戦略型コールセンター事業、ヘルス&ビューティ事業、ネットワークソリューション事業
【注目企業】の記事一覧はこちら
経済界ウェブトップへ戻る