飲食店や美容室など約1万店舗に対し、コンサルティング、WEBマーケティングを行っている。WEBマーケティングに関わる全てを運用するハンズオン型コンサルティング「C+」シリーズ、AIコンサルティングシステム「C-mo」シリーズが主力事業だ。

椙原 健氏

CS-C 代表取締役 椙原 健(すぎのはら・たけし)

1万店のデータベースを生かしたコンサルティング

 クライアント企業の経営に参画し、業績改善させる「ハンズオンスタイル」のコンサルティングが特長。飲食、美容室、エステ、ネイル、旅館など、店舗展開している「ローカルビジネス」に特化した世界初のマーケティングチームを有する。

 主力事業は「C+(シープラス)」と「C-mo(シーモ)」。前者は、社外CMO(最高マーケティング責任者)として、クライアント企業の広告予算を元に最適なポートフォリオをプランニング、独自のアルゴリズム、テクノロジーを駆使し、店舗の業績の最大化を実現するもの。

 後者は、約1万店舗のコンサルティング実績から得たデータ・ノウハウを定量化、アルゴリズム化し、デジタル上に社外CMOを立て、コンサルティング・マーケティングを一任することが可能。通常マーケティングに予算を割くことができない飲食店も、簡単にデータに基づいた経営戦略を立てることができ、集客強化・人件費削減・工数削減を促進するサービスとなっている。

 「25兆円ともいわれる飲食業界は、激しい競争の中で、人材不足や仕入れ価格の高騰、集客方法の多様化といった変化の波にさらされています。しかも飲食店の8割は個人経営の個店といわれており、コンサルタントを雇う余裕もなく、効果的なマーケティングをしようにも、その手立てがないケースがほとんどです。当社が開発したサービスで、ローカルビジネスのマーケティングプラットフォームを目指しています」

 同社の強みは、約1万店舗に及ぶマーケティングに特化したデータベースを保有していることにある。例えば、東京・田町駅付近の居酒屋は、どういうブランディングやプロモーションをすれば、どれくらいの売り上げになるかを過去のデータを基にコンサルティングすることができる。

 「マーケティング戦略を全て受け持つということは、クライアントの業績に直結します。企業ごとに困っていることや業績不振などの内容は異なるため、過去の事例や戦略パターンなどがどれだけコンサルタントの頭の中に入っているかで提案の品質が変わってきます。だからこそ人材教育には力を入れています。クライアントファーストを組織に徹底させるため、クレドトークという時間を毎週取っており、具現化した事例を各コンサルタントが発表。これは人事評価の項目にも入れています」

アナログだった日本の飲食業界の課題を解決

 「C+」は主にチェーン展開している企業がクライアントで、国内に競合は2社あるという。だが、その2社を合わせてもシェアはCS-Cの3分の1ほど。ダントツの首位だ。

 一方、「C-mo」は個人商店が中心。約3500店舗に導入されているという。

 業態特性、狙いたいターゲット、店舗のウリ、販促予算などを店舗が入力すれば、「ぐるなび」「食べログ」などの販促媒体への最適な配分をすることができる。それら全てのサイトの数値を一元管理できるので、メニューや価格設定などでも参考にすることが可能という。

 「『C+』シリーズや『C-mo』シリーズで、従来アナログだった日本の飲食業界をテクノロジーによって課題解決することを目指す『EATech(イーテック)』を牽引します。飲食業界を核に、今後は美容、エステ、旅館などの事業に横展開していき、21年までに5万店舗に対して導入されることを目標にしています。現在42歳ですが、60歳までに経常利益1千億円、時価総額1兆円企業に持っていきたい。社内の合言葉は『水道、ガス、電気、CS-C』です。リアルとバーチャル両面から最高のコンサルティングを提供し、従来は高額のためコンサルタントを利用することができなかった個人商店でも安価に利用でき、自店舗の経営参謀として活用できる世界観を提供していきたい」と椙原健社長の夢は膨らむ。

C-mo

「C-mo」の分析機能のイメージ

 

 同社は、世の中の不均衡を是正するために、会社経営で得た利益、蓄えたリソースをヒト、モノ、カネが足りないエリア、組織へ再配分することで世の中のゆがみをなくす「公益資本主義」をビジョンに掲げている。 

 このため創業時から利益の3%を社会貢献に充当している。こうした取り組みを含め、同社の活動が評価されたのだろう。17、18年度の「ベストベンチャー100」に選定されたほか、16、17、18年版「働きがいのある会社」ランキングも連続して受賞している注目企業だ。   

 

会社概要

設立 2011年10月

資本金 1億円

所在地 東京都港区

従業員数 120人

事業内容 ハンズオン型コンサルティング支援、AIマーケティングエンジン開発、メディア事業

https://s-cs-c.com/

経済界からのお知らせ

最新号のご案内

経済界2019年7月号
[特集] 素材の底力〜世界をリードする素材産業〜
  • ・素材のイノベーションが日本経済をリードする
  • ・化学工場 企業ごとの特色も鮮明に存在感増す化学素材
  • ・電気自動車普及が始まる車載バッテリーの覇権戦争
  • ・炭素繊維 市場を開拓してきた日本が技術的優位を保ち続ける法
  • ・「鉄は国家なり」の時代を経て問われる「日の丸製鉄」の競争力
  • ・経産省 日本の素材産業が世界をリードするための3つの課題
  • ・就職人気は下位に低迷でも焦らない素材メーカー
[Special Interview]

 日覺昭廣(東レ社長)

 「長期的視点で開発するのが素材企業のDNA」

[NEWS REPORT]

◆営業利益率10%突破 ソニーならではの「儲けの構造」

◆日本初の民間ロケットが宇宙空間に到達

◆携帯参入まであと4カ月 国内4番手「楽天」の勝算

◆日産・ルノーが直面する「経営統合問題」長期化の落とし穴

[Interview]

 「君は生き延びることができるか」──ガンダム世代が歩んだ40年

 常見陽平(評論家・労働社会学者)

ページ上部へ戻る