設立から35年間にわたりフリーランスのITエンジニアを支援してきたPE-BANK。日本のITエージェントの先駆けとして、企業のエンジニア不足の解消に寄与するとともに、フリーで働くITエンジニアに正社員並みの福利厚生を提供している。(雑誌『経済界』総力特集「注目企業2024」2024年5月号より)
目次 非表示
PE-BANK 社長 髙田幹也氏
高い技術を持つフリーランスのITエンジニア(以下ITフリーランス)を求める企業と、ITフリーランスとして働きたい人が共に増加する中、PE-BANKは両者をつなぎITフリーランスをサポートしている。髙田幹也社長はエンジニア出身だが、営業畑を経て2019年社長に就任した。
同社では、所属しているITフリーランスと共同で仕事を請け負う「共同受注方式」を採用。契約内容を全てITフリーランスに公開し、契約の透明性を保っている。さらに、福利厚生や共済などさまざまなサービスを用意し、フリーランスが安心して働ける環境づくりに心を砕き、信頼感を醸成している。
また、所属するITフリーランスに対して年1回の講習受講を必須とするなど、独自の基準を設定。その基準を毎年満たしているITフリーランスを「プロエンジニア」と定め、質を担保している。
「弊社がお客さま、そしてエンジニアの皆さんからの信頼と継続を獲得している理由は、質へのこだわりにあると自負しています」
同社には現在、約2500人のITフリーランスが所属し、5年以上の契約は50%に上る。これは、同社との契約に価値を見いだしているITフリーランスが多い証と言える。
また、ITエンンジニアの需要拡大と若年層のフリーランス化に応えるべく、昨年より新サービス「Pe-BANKカレッジ」をスタート。ITエンジニアが自分自身の市場価値を認識できる「スキルアセスメント」、従業員の副業を支援する「副業制度支援」、フリーランスになるためのノウハウを学ぶ「ネクストキャリア形成」といったITフリーランス育成支援サービスを提供する。
「フリーランスになりたいITエンジニアが一歩を踏み出すきっかけと育成の仕組みづくりをしたいと考えています」と髙田社長は語る。
「フリーランスに対する印象をもっと良くして社会的地位を向上させたい。業界大手と共に『ITフリーランス支援機構』という協会を設立し、私も理事を務めています。ITフリーランスの増加に伴い、質を保ち向上させていくことが私たちエージェントの使命です」
会社概要 設立 1989年5月 資本金 3億1,295万円 売上高 21億円 本社 東京都港区 従業員数 83人 事業内容 ITフリーランスエンジニアエージェント事業 https://pe-bank.co.jp/ |