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経営者コミュニティ「経済界倶楽部」

「個」ありきの会社をつくる 社員の人生に資するバックアップ体制-中央建設

2019人材育成企業21正方形バナー

(『経済界』2019年11月号より転載) 

渡部功治氏

中央建設 代表取締役 渡部功治(わたなべ・こうじ)

創業70周年を迎えた総合建設業の中央建設。渡部氏は個人の事情に寄り添った「未来型働き方改革」を推進し、従業員が十全にパフォーマンスを発揮できる仕組みづくりを実現している。

能動的な働き方改革の実践 社員一人一人に向き合う会社

 中央建設は愛媛県今治市で創業し、今年70周年を迎える。同社が3年前に施工した障がい者アスリートのためのトレーニング施設「新豊洲Brillia(ブリリア)ランニングスタジアム」は、一般社団法人日本建設業連合会が優れた建物に与えるBCS賞を受賞。他にも多数の魅力的な施工実績を誇る。

渡部功治氏は、9年前に鞄一つで上京し2年後に事務所を構えて以来、ここ3年で80人以上の社員を新たに採用し、現在は従業員110人規模に成長した。建築技術者を大幅に増員した同社は、ただ闇雲に拡大路線を爆進しているわけではない。あくまでも社員の幸せを第一に考えながら、後顧の憂いなく、全力で仕事に打ち込める環境をしっかりと整えている。官民を挙げて働き方改革が叫ばれる昨今、渡部氏が注力するのが「未来型働き方改革」だ。渡部氏自らが実行委員長を務め、建設業界の慣例に捉われない、本当に働く人の側に寄り添った体制を創造するべく音頭を取る。

「建設業は、あくまで現場での仕事ありきです。ですから、現場手当を手厚くするのは当然。そして休日を充実させるなど社員一人一人と向き合うことを当社の働き方改革の第一義としています。多忙な現場でも週休2日間は確実に取れるようにしています。それに、私自身が社員一人一人との面談の機会を設けて、社員の直面する問題や置かれている環境を把握し、最適な人事ができるよう心掛けています。社員が抱える悩みに迅速に応えられる相談体制を整えています」(渡部氏)

高橋 洋氏

トレーニング施設「新豊洲Brillia(ブリリア)ランニングスタジアム」

 渡部氏は社員のためあらゆる悩み事を気軽に相談できる場所「アメニティセンター」を社内に設立した。人事課の5人のスタッフから成り、女性スタッフを複数在籍させることで、女性社員が悩みを吐き出すためのハードルを下げている。

「話を少し聞いてもらうだけでもかなり肩の荷が下りるんですね。相談後のフィードバックもしています。その他、職場の人間関係の悩みが上がってくることもありますね。解決が難しそうなものは、私自身が直接対応しています」

渡部氏の進取的な働き方改革は確固とした経営哲学に基づいている。それは、「会社は一人一人の個人の集合体で成り立っている」という考えである。

「私は『会社こそが社員の人生をサポートするのが当たり前』という考えを持っています。社員一人一人と向き合うことは、その社員を親身に理解してあげることに他なりません。社員が抱えるさまざまな問題を会社が積極的に共有することが肝となります。例えば、子育てに励む若い世代や、通院が増えるシニア層、親を介護する世帯など、その社員が置かれている状況に応じて、会社側が積極的に手を差し伸べるべきだと思っています」

「本気」の仕事に応えるため「感謝」を社員に還元する

 渡部氏が実践する働き方改革は、社員の人生をサポートするための会社組織づくりにある。社員の事情に応じて、勤務時間を融通したり、休日を調整したりできるようにした。このような配慮の積み重ねが、結果的に会社の長期的な成長にもつながると渡部氏は確信している。

「社員のライフステージは常に変わっていきます。ライフステージに合わせた働き方の変更を、会社が柔軟に受け入れられる体制を整えられるかが重要です。子どもが生まれたり、身内が大病を患った時に、会社が理解を示せるか。改革、改革と言葉でいうことは簡単だが、それを実行しやり抜くことが大切です」

渡部氏は「本気」の人と共に働きたいと考える。情熱を持って自己研鑽する責任感のある人材だ。それらの人々と共に成長していくためにさまざまな改革を推し進める。70歳定年制もいち早く採用し気力と能力に応じて働き続けることができる。技術力の高いシニア人材の活用に積極的な一方で若い子育て世代の採用も増やしている。多様性のある人材とあらゆる可能性に挑戦するべく「従業員200人規模」に向けて積極的に取り組んでいくという。

建設業界は今、大転職時代に突入し、どこの会社も人材確保に苦労している中、なぜ中央建設には今も人材が集まり続けているのだろうか。

それは遡ること9年前の大きなチャレンジ精神とそのモチベーションの高さに共感し感銘を受けた人々が渡部氏の下に集まってきてくれていることに他ならない。そんな社員たちに感謝し、意気に応えるためにこそ血の通った「未来型働き方改革」が必要なのだ。

会社概要
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設立 1949年1月
資本金 3,800万円
売上高 47億692万円
所在地 東京都港区
従業員数 110人
事業内容 総合建設業
http://www.chuokensetsu.com/
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