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独自のセキュリティー技術でIoT社会のインフラを支える――江川将偉(SELTECH代表取締役社長)

IoT(Internet of Things)時代の到来に伴い大きな課題となっているセキュリティー対策。SELTECHは画期的な技術で外部からの攻撃を防ぐ万全のセキュリティーを実現する。

江川将偉

株式会社SELTECH
代表取締役社長
江川 将偉 (えがわ・しょうい)

来るIoT社会では、家電製品から自動車まであらゆるモノがインターネットにつながることで便利な生活をもたらす半面、セキュリティー対策がますます重要になってくる。

SELTECHが提供する「FOXvisor(フォックスバイザー)」は、機器に搭載される多種多様なCPUに組み込むという独自の発想で高い安全性を実現している。同社の江川将偉社長は「IoT機器にはほぼ100%、CPUが内蔵されています。このCPUを書き換え可能なソフトウエアで守ることができれば、と考えたのが開発のきっかけです」と語る。

そして、そのCPUの設計で世界最大手といえば、昨年ソフトバンクが約3・3兆円で買収した英ARM社だ。同社ではすでにARM社との連携を進めており、次世代コアとなる「ARMv8-M」への搭載に向けた作業に取り組んでいる。

こうした「他社には絶対に実現不可能」(江川氏)と断言するほどの高い技術を支えるのが、同社が擁する中高年エンジニアの精鋭たちだ。これまで日本のモノづくりを支えてきた組み込みソフトウエアのエキスパートがいるからこそ、実現可能になったという。

さらにAI(人工知能)の研究にも積極的に取り組む。今後各分野で活用されるAIにもセキュリティー対策は欠かせない。

「CPUに組み込んでセキュリティーを実現するハイパーバイザーとAIを同時に開発する世界でも唯一の企業として、今後はよりワールドワイドにビジネスを展開していきたいですね」

進化するネットワーク社会で、同社の存在感はますます大きくなりそうだ。

株式会社SELTECH

  • 設立/2009年9月
  • 資本金/4億2077万円(2016年12月末日付)
  • 事業内容/仮想化(セキュア)技術「FOXvisor」の開発・販売、組み込みシステム向け音声・画像認識×人工知能技術「VAI」の開発・販売
  • 会社ホームページ/http://seltech.co.jp/

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