不動産テックをリードするゴールドキーカンパニーリミテッドが業界に先駆け開発し、全国展開するのがクラウド型マンション管理アプリ。コロナ禍の「リモート管理ツール」としてその注目度が高まり、さらにIoTシステムとの連動で新たな可能性が見えてきた。
同社のアプリ「app-me! Cloud」は、マンション管理の業務効率化とコスト削減、空室対策になると同時に、物件の満足度アップも叶える。
各種案内、ごみカレンダーを配信し、契約書の類を共有。さらには入居者は周辺情報の検索、雑誌・マンガ読み放題、電力会社の比較、家財保険の申込・更新などのサービス、140以上の暮らしの困りごとに対応する「生活110番」の利用が可能。宅配型収納サービス「CARAETO」との連携で、集荷、取り出しなどが簡単にでき、収納不足を解決する「バーチャルクローゼット」もスタートした。
ユーザー目線の開発で、入居者・管理会社・オーナー全てにメリットがあり、現在の利用者は40万人に迫る。木全雅仁代表取締役は、「自社物件で吸い上げる要望を社内エンジニアが反映し、自分が満足できる便利なものにしています」と語る。
「管理者のテレワーク対応が必要になる中、遠隔で入居者とやり取りでき、効率化を図れるのがポイント。チャット機能もあり、1部屋ごとのカスタマイズも可能で、リモート管理を標準化できる。キャッシュレス決裁や電子契約も準備中です」
現在は賃貸マンション中心だが、オフィスビルにも拡大し、並行して開発を進めてきたIoTシステムとの連動実績を増やしている。これは鍵や電化製品の動作を自動化し、時間を制御できるプラットフォームとして、設定時間で管理できるという特徴を持つ。世界の3万7千ものIoT機器に連動可能だ。
さらにAIカメラ「Gamadas」も開発。マスクを付けたままウォークスルーで顔認証とサーモグラフィー検温を可能とした。
導入事例として、大阪・天王寺区のレンタルスペース「みんパック」はクラウン・パッケージ(本社・愛知県小牧市)の自社ビルで、予約、開錠・施錠、照明や空調の自動化により一部フロアの外部貸しを実現。平日は社員の会議の場、週末は外部利用者のセミナーという使い方を可能にした。
「所有から利用へ、物件の価値をシームレスに移行するサービスです」と語る木全氏。アプリとIoTの組み合わせで新時代に選ばれる未来の生活を創る。
会社概要 設立 2012年6月 資本金 2億4,500万円(資本準備金含む) 売上高 2億6,000万円(2021年5月期予想) 所在地 愛知県名古屋市中区 従業員数 32人 事業内容 マンション管理アプリ企画開発、IoTプラットフォーム開発運営 https://goldkey.co.jp/ |
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